「風の神様からのおくりもの」あとがき

「風の神様からのおくりもの」は、みほようこ
の初めての童話集。  2001年8月、
http://www.choeisha.com/
から発行されました。



  「風の神様からのおくりもの」 あとがき



私は、昭和五十四年春から三年間、「御柱」で有名
諏訪大社・上社の近くの教員住宅に住んでいたこ
とがあります。
諏訪にいる間に、運良く上社の「御柱祭」をみる機
会がありました。
人々の大歓迎の中を、諏訪の神様は御柱にのって、
奥山から里を通り、川をこえてしずしずと社に到着
しました。
その時の人々の熱狂ぶりは、今でもはっきりと目に
浮かびます。諏訪は私にとって心の故郷です。


   
春になると、守屋山のふもとの部落では、どて一面
福寿草の花が咲きます。春のやわらかな光の中で
咲く福寿草の群落をみた時「なんて綺麗だろう」と
思いました。 



秋になると、近くの霧が峰高原では、松虫草の花が
咲きます。そして運が良ければ、くじゃくちょうに
も出会えます。ある年の秋、私は松虫草の花を見に、
霧が峰高原へ行きました。
そこで偶然くじゃくちょうに出会いました。カラフ
ルなデザインで、しかも独特な模様の赤いちょうで
した。はっとしたのをおぼえております。 



又ある年の暮れ、一年間守っていただいたお礼に、
諏訪大社を訪れました。
その帰り空を見あげると、空には美しい虹がかか
っていました。さっきまで小雪が舞っていたのに、
いつの間にか晴れわたり、空に美しい虹がかかって
いたのです。冬の虹でした。 
諏訪の地でみた、福寿草・くじゃくちょう・虹の美
しさが忘れられず、これらの作品が生まれました。


 
 この本を出版するにあたり、鳥影社の百瀬さまを
はじめ、スタッフのかたには大変お世話になりました。
又お忙しい中を素晴らしい挿絵を描いてくださった長
野博一先生、本当に有難うございました。大勢のかた
のお力添えで、ここに一冊の童話集ができましたこと
を、心から感謝しております。
  
 

収録童話


明神さまの姿をみた少女


風の神様からのおくりもの


雪んこの舞


守屋山に黄金色の花が咲いた




http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu1.html









風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話