女神さまとの約束


     女神さまとの約束9


白駒は、野をこえ里をこえ、あっという間に、八ヶ岳
の登り口へつきました。
みあげると、二千五百メートル級のけわしい山が、帯
のようにずっと続いています。



「この山のどこかに、黄金色の花が咲いているのね。
どの山に咲いているのかしら」
「さあ・・・。女神さまの話では、黄金色の花はぴか
っぴかっと光っているので、おりてさがさなくても、
私の背中からみつけることができるそうですよ」
白駒がいいました。
「黄金色の花が、早くみつかりますように」
ふくは、心の中で女神さまにお願いしました。



    つづく