女神さまとの約束


    女神さまとの約束11


からまつ林を通ると、るりびたきの声も聞こえます。
ふくと白駒は、道なき道を登ったりおりたりして、
黄金色の花をさがしました。
しかし、黄金色の花はみつかりません。



次は、根石岳をさがしました。ここにも、黄金色の
花はありませんでした。
続いて、となりの山、硫黄岳をさがしました。
硫黄岳の砂地には、馬の顔の形をした白い花が咲い
ています。
「白駒。この花は、何という花?」
「駒草ですよ。私の顔ににているでしょ」
「ほんとね。白駒の顔にそっくりだわ。きれいな花ね」


   つづく