女神さまとの約束


     女神さまとの約束15


「白駒。とうちゃんは、だいじょうぶかしら?」
「女神さまが守ってくださっているから、心配し
なくてもだいじょうぶですよ。それより、これか
らどうしますか」
「もう少し、黄金色の花をさがしてみます。白駒、
おねがいしますね」
ふくは、あらためて白駒にお願いしました。



ふくと白駒は、再び黄金色の花をさがしてあるき
ました。今度は、馬からおりて、岩の裏までさが
しました。それでも、黄金色の花はみつかりませ
ん。あきらめて帰ろうとした時、硫黄岳のけわし
い岩場の方から、かいだことのないにおいがして
きました。
ふくは、そのにおいのする方へ歩いて行きました。


つづく