女神さまとの約束


     女神さのとの約束20


「とうちゃん。きっと元気になれるよ」
「そうだな。とうちゃんも元気になれそうな気が
する」
長者は、にっこりしながらいいました。
「白駒。とうちゃんは、どこで休んだら良い?」
「女神さまが、ちゃんと部屋を用意してあります
よ。部屋へ案内しましょう」
白駒は、先頭にたって、部屋へ案内してくれました。



岩と岩とにかこまれた小さな穴の中へ入っていくと、
中にはけっこう広い部屋がありました。六畳くらい
はあるでしょうか。
部屋には、大きなろうそくがあり、火がともってい
ました。清らかな感じの部屋でした。
部屋のすみには、ふとんや枕など、生活に必要なも
のがおいてあります。


つづく