白駒の池物語98
「では、白駒の世話をしていた清太
さんは?」
「清太は、諏訪の神様が、守屋山の
ふもとに住んでいる夫婦に授けたこ
どもでした。
清太の両親は、心の清い神様のよう
な人でした。
清太は、おかあさんにつれられて、
神社へよくお参りにきていました。
清太は、心のやさしいこどもでした。
だから、みんなにかわいがられてい
ました。とくに、朝日長者の夫婦は、
清太をわが子のようにかわいがって
いましたよ。
清太のように、おおぜいの人にかわ
いがられた人は珍しいですね。
私も、そんな清太が大好きでした」
女神さまがいいました。
つづく
「白駒の池物語」は、信州佐久にあ
る「白駒の池」に伝わっている話を
ヒントにして、みほようこが書いた
物語。
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081111#p1
初めてこの物語を読んでくださった
かたへ
白駒の池物語1
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20080807#p1
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