庭隅のほぐれつつ伸びしミヤマソテツに
夕づく木漏れ日淡く射し来つ
二階より見下ろす桑畑一様に
芽吹きて目にしむ朝光さして
千二百メートルを十五分と言ふ歩くペース
きまりて指導受けつつ歩く
一輪のカタクリの花床に飾り
茶を点てる娘の背に落ちつきの見ゆ
停電の時間だけ遅れしタイムスイッチ
進めて今日の厨仕事終りぬ
人それぞれに合ひたる交はりも身につきて
移り住みしより二十四年過ぐ
庭隅のほぐれつつ伸びしミヤマソテツに
夕づく木漏れ日淡く射し来つ
二階より見下ろす桑畑一様に
芽吹きて目にしむ朝光さして
千二百メートルを十五分と言ふ歩くペース
きまりて指導受けつつ歩く
一輪のカタクリの花床に飾り
茶を点てる娘の背に落ちつきの見ゆ
停電の時間だけ遅れしタイムスイッチ
進めて今日の厨仕事終りぬ
人それぞれに合ひたる交はりも身につきて
移り住みしより二十四年過ぐ