2008-11-25 昭和60年代の歌12 母の短歌 自らの墓の成りしを喜びゐし 君忽ちに逝きてしまひぬ 別れぎはの友の一言心に重く 残りしままに帰り来りぬ 冬のうち部屋に囲ひし玉すだれ あまたの花芽膨らみて来ぬ 親しみし心離るるもしかたなし 凍てつく道を帰り来りぬ