昭和60年代の歌16


三日前に声聞きたしとかけくれし電話が

   友との終の別れとなりぬ



朝の日は 厨の窓に明るくて

   季の移りを思ひ茶をのむ



再びの海外勤務で汝出発の今日は

   鳥の声にも心乱しぬ



心配をかけぬが何よりの孝行と

   母に言はれしを吾も娘に言ふ