2008-11-30 昭和60年代の歌17 母の短歌 梅雨の雨に幾日こもれる間に梔子の 若葉食ひ荒す虫は太れり 在りし日に夫の植ゑし岩煙草 蹲のかたへに花咲き出でぬ 血圧の高き姉に贈るアマチャヅル ドクダミ摘まんと梅雨明けを待つ 整枝済みし松に来て鳴く蝉を聞き 落ちし松葉を拾ひ集むる