2008-12-06 昭和60年代の歌23 母の短歌 雪とけしクチナシの朱実色冴えて 暮れなづむ庭の風にゆれをり 掃除機の塵に交じれるわが白髪 冬の夕日に光りて侘びし 老眼鏡かけて吾ひく広辞林 子等が引きたる傍線したし 軒下に枯れゆく葱の下葉より 淡き緑の萌えたち出でぬ