2008-12-13 昭和60年代の歌30 母の短歌 美術館を心和みて出でし庭 楓のもみぢ葉音立てて舞ふ 庭隅の藪蘭の黒きつぶら実は 朝露保ちつやめきてをり 張り替えし障子に写る松の枝に 渡る小鳥の幾群れかあり 連翹の返り花咲く裏庭に 朝より柿の落葉を集む