明神さまの姿をみた少女


  明神さまの姿をみた少女6


少女が赤いちょうにみとれている
と、あっちの方から一匹、こっち
の方から一匹と、沢山のちょうが、
松虫草の花のまわりに集まってき
ました。



そして沢山のちょうは大きなまー
るい円をえがきながら、ひらひら
まいはじめました。
ちょうの数は何百匹、いや何千匹
でしょうか。
初めてみる美しいちょうの舞でした。



誰がふいているのでしょうか。
どこからか笛の音が聞こえてきま
した。
ちょうたちは、その笛の音にあわ
せて、ひらひらと楽しそうに舞っ
ています。


              つづく



      昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081215#p1/



「明神さまの姿をみた少女」は、
みほようこの初めての童話集
「風の神様からのおくりもの」に
収録されています。



童話集「風の神様からのおくりもの」
は、信州諏訪の「風の神様」から聞
いたお話。 







風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話




http://www.bk1.jp/product/02056682




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