明神さまの姿をみた少女9
少女は何かにさそわれるように、
小鹿の後をついていきました。
小鹿は時々たちどまり、後をふり
かえっています。
どこまでも続くすすきの原を、少
女は小鹿の後をついて、足早に歩
きました。
どの位歩いたのでしょうか。
少女には長い時間歩いたような気
がしました。
少女は小鹿に案内されて、丘の上
にある小さなほら穴の中へ入って
行きました。
穴の中に入ってみると、中には広
い部屋がありました。
大きなニ本のろうそくにてらされ
てみえたもの、それはりりしい少
年の姿でした。
少年は黒い冠をかぶり、真っ白い
着物の上に、こい緑色の上着をき
ていました。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20081218#p1/
「明神さまの姿をみた少女」は、
みほようこの初めての童話集
「風の神様からのおくりもの」に
収録されています。
童話集「風の神様からのおくりもの」
は、信州諏訪の「風の神様」から聞
いたお話。
- 作者: みほようこ,長野ひろかず
- 出版社/メーカー: 鳥影社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 単行本
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