平成の歌47


門先の温かき日ざしの中に咲く

   春蘭みれば湧く思ひあり



如何様にも怠けられうる一人暮らしを

   自らを励まし一日の始まる



仕上がりし木目込人形のおさげ髪

   梳けば娘の幼顔浮かぶ



狭き畑は連作さけるもままならず

   小さく区切りてマルチをしきぬ