竜神になった三郎13
ついに二人は、悪魔のような恐ろ
しいことを考えついたのです。
次の日曜日に、三郎を魚つりにさ
そいだし、諏訪湖の深いふちに突
き落とそうと、二人は決めました。
そんな悪だくみがあるとは知らず、
三郎は妻と仲良く暮らしていました。
三郎は妻のことを、「おっかあ」
と呼んでいます。
美しい働き者の妻を、「おっかあ
なんてよぶのはどうかな」と、た
めらっていた三郎も、今では「お
っかあ、おっかあ」とよび、大事
にしています。
魔の日曜日がやってきました。
「おっかあ、行ってくるぞ。
大きな魚をつってくるから、楽し
みにして待っていておくれ」
そういって、三郎は暗いうちに家
をでていきました。
つづく
昨日の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091218#p1
初めて読んでくださったかたへ
竜神になった三郎1
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091207#p1
童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。
2004年4月、信州の諏訪大社の
「御柱祭」にあわせ、「鳥影社」か
ら発行されました。
信州諏訪の「風の神様」から聞いた話。
- 作者: みほようこ,長野ひろかず
- 出版社/メーカー: 鳥影社
- 発売日: 2004/04
- メディア: 単行本
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今回、「竜神になった三郎」の続編
として、みほようこの五冊目の童話
集「竜の姿をみた少女」が、鳥影社」
から発行されました。
http://www.bk1.jp/product/03220629
小学生のみなさんに、ぜひ読んでい
ただきたいと思います。