竜神になった三郎


   竜神になった三郎24


三郎は、妻に会いたい一心で、休
むことなく毎日歩き続けました。
「この道をまっすぐ行けば、本当
に地上へでることができるのだろ
うか」



「早くおっかあに会いたいな。
おっかあは元気でいるだろうか」
三郎は、妻のことばかり考えなが
ら、歩き続けました。



地の国をでてから、千日が過ぎま
した。
「おっ、かすかに光がみえるぞ。
とうとう村へついたぞー」
三郎は、大声でさけびました。



穴からでると、目の前には、なつ
かしいたてしな山がみえました。
「やっと村へ帰ってくることがで
きた・・・」
三郎はほっとしました。


      つづく   



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091229#p1



    初めて読んでくださったかたへ


    竜神になった三郎1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091207#p1



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。






2004年4月、信州の諏訪大社
の「御柱祭」にあわせ、「鳥影社」
から発行されました。
信州諏訪の「風の神様」から聞い
た話。



竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)




今回、「竜神になった三郎」の続編
として、みほようこの五冊目の童話
集「竜の姿をみた少女」が、鳥影社」
から発行されました。

12月12日発行。





http://www.bk1.jp/product/03220629



小学生のみなさんに、ぜひ読んで
いただきたいと思います。