竜神になった三郎


   竜神になった三郎23


この道をまっすぐ行けば、おまえ
が住んでいた村の近くにでるだろう。
妻に会ったら、またこの国へもどっ
てくるのじゃよ。
わしはおまえの帰りを、首を長くし
て待っているぞ」
神様はそういいました。



そして鹿のなまぎもでつくったもち
を千枚、三郎にくれました。
「地上へでるまで、千日かかる。
このもちを、一日一枚ずつ食べなさい。
そうすれば、無事に地上にでることが
できるだろう」



「神様、ありがとうございます。
では、いってまいります」
三郎は、神様にお礼をいいました。
三郎は、地の国の人々にもお礼をいう
と、自分の村めざして歩き続けました。
しかし、なかなか地上へでることがで
きません。


           つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091228#p1



    初めて読んでくださったかたへ


    竜神になった三郎1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091207#p1



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。






2004年4月、信州の諏訪大社
の「御柱祭」にあわせ、「鳥影社」
から発行されました。
信州諏訪の「風の神様」から聞い
た話。



竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)




今回、「竜神になった三郎」の続編
として、みほようこの五冊目の童話
集「竜の姿をみた少女」が、鳥影社」
から発行されました。

12月12日発行。





http://www.bk1.jp/product/03220629



小学生のみなさんに、ぜひ読んで
いただきたいと思います。