竜神になった三郎


   竜神になった三郎22


一日たち、二日たち、三日たって
も、三郎は帰ってきませんでした。
「三郎さんはどうしたのかしら」
三郎のことが心配で、妻はいても
たってもいられません。



妻は諏訪湖へ行き、朝から晩まで
三郎を探しました。
でも三郎はみつかりませんでした。 



十年が過ぎました。   
ある日、三郎は神様にお願いしま
した。
「ひとめで良いから、妻にあわせ
ていただきたい」と。



「おまえがこの国へきてから、十
年がすぎた。
いいだろう。おまえの願いを、か
なえてあげよう。


            つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091227#p1



    初めて読んでくださったかたへ


    竜神になった三郎1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091207#p1



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。






2004年4月、信州の諏訪大社
の「御柱祭」にあわせ、「鳥影社」
から発行されました。
信州諏訪の「風の神様」から聞い
た話。



竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)




今回、「竜神になった三郎」の続編
として、みほようこの五冊目の童話
集「竜の姿をみた少女」が、鳥影社」
から発行されました。

12月12日発行。





http://www.bk1.jp/product/03220629



小学生のみなさんに、ぜひ読んで
いただきたいと思います。