竜神になった三郎


   竜神になった三郎26


それどころか、家のまわりは草だ
らけでした。
いつ草を刈ったともわからない程、
家のまわりはあれていたのです。



「おかしいな、どうしたのだろう」
家の中へ入った三郎は、驚きました。
家の中は、くもの巣だらけでした。
「おっかあはどこへ行ってしまった
のだろう」
三郎は心配になりました。



三郎は、兄たちの家へも行ってみま
した。
しかし蛇の姿ではどうすることもで
きません。



「兄たちがあんなひどいことをする
なんて。
おれは兄たちのことを、一度も疑っ
たことはなかったのに・・・」
諏訪湖へつきおとされた時のことが、
昨日のことのように思い出されました。


            つづく



    前回の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091231#p1



    初めて読んでくださったかたへ


    竜神になった三郎1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091207#p1



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。






2004年4月、信州の諏訪大社
の「御柱祭」にあわせ、「鳥影社」
から発行されました。
信州諏訪の「風の神様」から聞い
た話。



竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)




今回、「竜神になった三郎」の続編
として、みほようこの五冊目の童話
集「竜の姿をみた少女」が、鳥影社」
から発行されました。

12月12日発行。





http://www.bk1.jp/product/03220629



小学生のみなさんに、ぜひ読んで
いただきたいと思います。