竜神になった三郎


  竜神になった三郎27


「あれから何年だったのだろうか」
三郎は、そっとつぶやきました。
「アッハハ、アハハ」
兄たちの家から、笑い声が聞こえ
てきました。



「兄たちは幸せに暮らしているの
だな」
三郎は、笑い声を聞いて、安心し
ました。



「もしかして、おっかあは諏訪湖
へ行ったのかもしれない」
そう思った三郎は、諏訪湖をめざ
してはっていきました。



「おっかあー、おっかあー。
どこにいるー。いたら返事をして
くりょー」 
三郎はときどきたちどまり、大声
でさけびます。


     つづく


    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100102#p1



  初めて読んでくださったかたへ


    竜神になった三郎1


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20091207#p1



童話「竜神になった三郎」は、
みほようこの二冊目の童話集「竜神
になった三郎」に収録されています。






2004年4月、信州の諏訪大社
の「御柱祭」にあわせ、「鳥影社」
から発行されました。
信州諏訪の「風の神様」から聞い
た話。



竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)

竜神になった三郎 風の神様からのおくりもの (2)




今回、「竜神になった三郎」の続編
として、みほようこの五冊目の童話
集「竜の姿をみた少女」が、鳥影社」
から発行されました。

12月12日発行。





http://www.bk1.jp/product/03220629



小学生のみなさんに、ぜひ読んで
いただきたいと思います。