女神さまからのおくりもの


  女神さまからのおくりもの3


「両親になる人は?」
「清太に限らず、どの人も自分の
魂と同じような人を選らび、その
人のこどもにしてもらうのじゃ」



「出発は、いつでしょうか」
「二十日後」
「えっ、二十日後?」
「そうじゃ。急なことで悪いのぅ。
どうしても、ふくといっしょに、あ
ちらの国へ行ってもらいたいのじゃ。



あちらへ行ったら、いろいろなこと
を経験してきてほしい。
じゃあ、清太、たのんだぞ」
こうして、清太は、あちらの国へ行
くことになりました。



十一カ月後。
守屋山のふもとの里に、元気な男
の子が生まれました。
清太となづけられた男の子は、す
くすくと大きくなりました。


              つづく



    前回の分はこちら。


http://d.hatena.ne.jp/youko510/20101002#p1



    初めて読んでくださったかたへ


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