黄金色のまゆ玉


    黄金色のまゆ玉 6


「そうだ。 今度は湖の向こう側へ先
まわりして待っていたら、どうだろう」
「おお、そうすれば、うまくいくかもし
れないぞ」



青年たちは、湖の向こう側へ先まわりし
て、明神さまを待つことにしました。
でも、明神さまの行き先をつきとめるこ
とはできませんでした。



そんなある日。
「明神さま。このごろ、奥さんの顔をみ
かけないけれど、奥さんは元気かのぅ」
「ああ。元気じゃよ。 妻は用事があっ
て、里へ帰ったのじゃ」



「それにしても、長いのぅ。 奥さん
どうかしたのかね」
「どうもしないよ。 今に帰ってくるじ
ゃろ」
奥さんのことをたずねると、明神さまは
なぜか困った顔をしました。



        つづく




     黄金色のまゆ玉 1

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     黄金色のまゆ玉 2

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     黄金色のまゆ玉 3

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     黄金色のまゆ玉 4

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     黄金色のまゆ玉 5

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