蛇の室・かぶら矢の試練 2
「何、美しい神様だと」
みことは玄関へ行き、大国主命をじろ
りと観察しました。
玄関に立っていたのは、すらりとした
美しい青年でした。
「大国主命でございます」
「おまえが、大国主命か。母は元気かな」
「はい」
「おまえに会うのは、初めてじゃのう」
すると、須勢理媛が「お父さま。このか
た、ずっと前から知っているような気が
するの」と、はずかしそうにいいました。
つづく
「いなばの白うさぎ」・「赤い猪」
http://d.hatena.ne.jp/youko510/20130325#p1
蛇の室・かぶら矢の試練 1