古代出雲の王 大国主命


   国譲り 12


言代主神は、小声で大国主命
いいました。
「私は反対です。 でも、父上が
この国を譲りたいと思うならば、
私は何もいいません。父上にお
任せします」



そして、大きな声で返事をしました。
「父上。 この国を、天照大御神
御子に譲ったらどうでしょうか」



そういうと、言代主神はのってきた
船をふんでかたむけ、天の逆手を
打ちました。


    つづく