諏訪の神話「明神さまの弓」


   明神さまの弓 7


おうすは、早く酔うように、何度も
二人に酒をすすめました。
宴がたけなわになった頃。
おうすは懐から剣をとりだすと、兄
たけるの襟をつかみ、胸をぐさり
と刺しました。



「きゃあー」
たけるさまが刺されたー」
女の人たちの悲鳴で、大さわぎにな
りました。
その様子をみて、弟のたけるはこわ
くなって逃げ出しました。


       つづく