諏訪の神話「明神さまの弓」


   明神さまの弓 8


おうすは弟のたけるを追いかけ、
梯子の下においつめました。
そして、背中をつかむと、剣で尻
を刺しました。



「どうかその太刀を動かさないで
ください。お話したいことがあり
ます」
「何だ」
「あなたは、どなたですか」



「私は、大和の国を治めている景行
天皇の皇子、おうすのみこと。
天皇は、おまえたち二人が服従しな
いので、うちとってこいと私に命じ
たのだ」


      つづく