諏訪の神話「明神さまの弓」


   明神さまの弓 22


「この弓があったら、東方の国も
たやすく征伐できるかもしれない」
たけるは、この弓がほしくなりま
した。
「すばらしい弓ですね。 この弓
を譲っていただけませんか」



「貸すことはできるが、譲ること
はできません」
「そこを何とか」
「この弓は、譲れません」
老人は、きっぱりいいました。
何度お願いしても、「譲れません」
というばかりでした。


     つづく