古事記神話「山の神と海の神の娘」


   木花之佐久夜比売 11


 すると・・・。
「木花之佐久夜比売よ。 私は、
あなたとは一晩しか一緒にすごし
ていません。 だから、お腹のこ
どもは、私のこどもではありません。



あなたが以前につきあっていた国
津神のこどもではありませんか」
邇邇芸命は、冷ややかにいいました。



「私は、今まで邇邇芸命さまとし
かおつきあいをしたことはありま
せん。だから、 お腹のこどもは、
まちがいなくあなたのこどもです。


       つづく