古事記神話「山の神と海の神の娘」


   木花之佐久夜比売 12


もし国津神のこどもであれば、こ
どもは無事に生まれないでしょう」
木花之佐久夜比売は、きっぱりいい
ました。



邇邇芸命は、「誰のこどもかわか
らん」と、小声でつぶきました。
そんな邇邇芸命をみて、木花之佐
久夜比売は悲しく思いました。



木花之佐久夜比売は、出産をする
ため戸のない家に入り、出入口を
すべて土でぬってふさぎました。


      つづく