牛に乗ったお玉さま


   牛に乗ったお玉さま 7


夜遅く、黒だけが帰ってきました。
長者の家は、大さわぎになりました。
みんなで手わけをして探したけれ
ど、お玉はどこにもいません。



村人の話では、黒い牛が底なし池
のほとりで、「もぉーもぉー」と
悲しそうにないていたとのこと。



翌朝。
底なし池のほとりで、はきものが
二足、そろえておいてあるのがみ
つかりました。


       つづく