古事記神話「古事記物語」


 八岐大蛇(やまたのおろち)7


数日後。
空一面に黒い雲があらわれたかと
思うと、雷がなりだしました。
ぴかっと稲光も。



不気味な音をたて、八岐大蛇が近
づいてきました。
鋭いきばをむきだし、八つの鎌首
をくねらせながら、垣根の近くま
できました。



八岐大蛇は、八つの酒桶に頭をつっ
こむと、うまそうに酒を飲み始めま
した。


     つづく