古事記神話「古事記物語」


    大国主命
           
  稲羽のしろうさぎ 4


八十神たちのことばを信じたうさ
ぎは、早速海につかりました。
ずぶぬれになったうさぎは、よた
よたしながら高い山へ登り、そこ
で寝ころんでいました。



ところが・・・。
海の水がかわくにつれ、体中の皮
がひきつり、びりびりさけました。
うさぎは、ひりひりする痛みにた
えかね、「痛いよ、痛いよー」と
ないています。



そこへ通りかかったのが、大国主命
「うさぎよ、なぜ泣いているのだね」


     つづく