2015-07-01 古事記神話「古事記物語」 童話 大国主命 稲羽のしろうさぎ 5 そこへ通りかかったのが、大国主命。 「うさぎよ、なぜ泣いているのだね」 「わしは、淤岐(おき)の島に住ん でいたうさぎです。 なんとかして 本土へ渡りたいと思い、鰐(原文では 和迩 鮫の類?)をだましました」 「どうやって、鰐をだましたのじゃ」 「おまえとわしの仲間、どちらが多い か、比べてみようじゃないか。 あの 気多の岬まで、一列に並んでごらん。 そうすれば、わしが数を数えてやる から」 つづく