古事記神話「古事記物語」


    大国主命
           
  稲羽のしろうさぎ 6


鰐にそういったのです。
鰐たちはすっかりだまされて、海
の上にずらりと並びました。
びっくりするほどたくさんの鰐で
した。



わしは、十・五十・八十・百・二百
・・・三百と数えながら、鰐の背中
の上を、ぴょんぴょん渡っていきま
した。
そして、もう一足で岸へあがろうと
した時、ゆだんして大声でさけんで
しまったのです。


      つづく