女神さまとの約束


 女神さまとの約束 6


女の人はぐっすり休み、次の朝に
はすっかり元気になりました。
「お世話になりました。 大切な
おかあさんの着物、おかりしてい
きます」
女の人は何度も礼をいい、屋敷を
あとにしました。



「大雪の夜、あの人はどこへ行く
つもりだったのだろう」
ふくは、女の人のことが、気にな
ってしかたがありません。
「貧しいみなりをしていたけれど、
女神さまのように美しい人だったね。
どこのかたかしら。 なくなったか
あちゃんに、にていたね」


       つづく


「女神さまとの約束」は、みほようこの童話集
「竜の姿をみた少女」に収録されています。



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