女神さまとの約束 13
ふくは、白駒の背に、とび乗りま
した。
白駒は、「ひひーん」と一声なく
と、すごいいきおいで走りだしま
した。
その早いことといったら、ふくは
こんなに早く走る馬を、みたこと
がありません。
ふくは、ふりおとされないように、
しっかりたづなをにぎりました。
野をこえ里をこえ、あっという間に、
八ヶ岳の登り口へつきました。
みあげると、そそりたつようなけわ
しい山が、帯のように続いています。
つづく
「女神さまとの約束」は、みほようこの童話集
「竜の姿をみた少女」に収録されています。
http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu5.html