女神さまとの約束


   女神さまとの約束 12


「とうちゃん。 待っていてね。
私、八ヶ岳へ行って、黄金色の花
をさがしてくるから」
病人を、一人残していくことは心
配でした。
でも、黄金色の花さえみつかれば、
とうちゃんが元気になれるかもし
れない、ふくはそう思ったのです。



「あなたの名前は、なんというの」
「私の名前は、白駒。 ふくさんと
いっしょに、黄金色の花をさがすよ
うにと、女神さまからいわれました」
「白駒というのね。 私といっしょ
に、黄金色の花をさがしてください。
お願いします」
ふくは、白駒にお願いしました。


      つづく



「女神さまとの約束」は、みほようこの童話集
「竜の姿をみた少女」に収録されています。



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