ふしぎな鈴


   小桜姫とふしぎな鈴 15


「この鈴を七回ふると、花とお話
をすることができるのね。なんて
ふしぎな鈴なのかしら」
姫はそっとつぶやきました。



こうして、姫は、花や小鳥と、話
をすることができるようになりま
した。
話ができるだけでなく、人々の気
持や、花や小鳥の気持が、よくわ
かるようになりました。



年ごろになった姫は、はっとする
ほど美しい娘になりました。
姿が美しいだけでなく、姫は心の
やさしいしい人でした。


      つづく