ふしぎな鈴


  小桜姫とふしぎな鈴 16


姫が二十才になった春のことです。
「姫、義意はわしがほれた男じゃ。
この人なら、姫を幸せにしてくれ
るだろう。姫、義意の所へとつぎ
なさい」
おとうさんは姫にいいました。



義意も姫をたいへん気に入ってくれ
ました。
そして、姫は、荒井の城主・三浦義
同の息子・義意の所へ嫁ぎました。
その時、義意はニ十五才。
みるからにたくましい大柄な人でした。


      つづく