2016-06-10 ふしぎな鈴 童話 小桜姫とふしぎな鈴 9 姫が十才になった春のある日。 姫は庭へでて、満開の桜をじっと ながめていました。 そして、おとうさんからもらった 桜の鈴を、何回かふってみました。 「リーン・リーン・リーン…」 姫が七回鈴をふった時、どこからか 話し声が聞こえてきました。 「誰だろう?」 あたりをみまわしましたが、誰もい ません。 じっと耳をすませて聞いていると、 桜の花がこんなおしゃべりをしてい ました。 つづく