[童話]ふしぎな鈴
小桜姫とふしぎな鈴 12
年ごろになった姫は、はっとするほど美しい娘に
なりました。
姿が美しいだけでなく、姫は心のやさしいしい人
でした。
姫が二十才になった春のことです。
「姫、義意はわしがほれた男じゃ。この人なら、
姫を幸せにしてくれるだろう。姫、義意の所へと
つぎなさい」
おとうさんは姫にいいました。
義意も姫をたいへん気に入ってくれました。
そして、姫は、荒井の城主・三浦義同の息子・義
意の所へ嫁ぎました。
その時、義意はニ十五才。みるからにたくましい
大柄な人でした。
つづく
「ふしぎな鈴」は、みほようこの三冊目の童話
「ふしぎな鈴」に収録されています。
https://mihoyouko.web.fc2.com/douwasyuu3.html
「ふしぎな鈴」の価格は、現在 1540円です。