2016-06-19 ふしぎな鈴 童話 小桜姫とふしぎな鈴 18 ところが、ある日、姫がおそれて いた大きな戦が始まりました。 それは、三年にもわたる、長いき びしい戦でした。 ひとつきに何度となくくりかえさ れる夜討ち、朝がけ、やあわせ、き りあい。 どっとおこるときの声、空をこがす のろし…。 戦はすざましいものでした。 「一日も早く、戦が終わりますよう に。どうかみんなが無事であります ように」 姫は、一族のことを、毎日神様にお 願いしました。 つづく