ふしぎな鈴


   かな生まれる 1


小桜姫がなくなってから、五百年
近い月日がたちました。



南アルプスの山々が美しくみえる
町に、女の子が生まれました。
かなが生まれた時、丘の上の桜が、
とても美しく咲いていたそうです。



かなは、おとうさんとおかあさんと
三人で暮らしています。
おとうさんは、町の小学校へつとめ
ていました。
かなは、笑顔のすてきな、心のやさ
しいこどもでした。


      つづく