ふしぎな鈴


  小桜姫とふしぎな鈴 22


大切な鈴をあずけ安心したのか、
姫はしばらくして静かになくなり
ました。
「心のやさしいおくがたさまだっ
たのに、なんでこんなに早くなく
なってしまったのだろう」
藩の人々は、なげき悲しみました。



「そういえば、おくがたさまはい
つも花や小鳥と楽しそうにお話を
しておられたが、おくがたさまは
花や小鳥のことばがわかったのだ
ろうか」
何も知らない藩の人々は、そうい
ってふしぎがりました。


      つづく