2016-06-22 ふしぎな鈴 童話 小桜姫とふしぎな鈴 21 ある夜、姫は夢をみました。 桜の花が美しく咲いている下で、 少女が鈴をもらっている夢でした。 「かな、この鈴を大切にするのだよ」 長いひげの人は、その少女を“かな” とよんでいます。 「私はかなという少女に生まれ変わ るのかもしれない」 姫は、なぜかそう思いました。 「数百年後、山深い町に、かなとい う名前の女の子が生まれるので、二 つの鈴を、その少女に渡していただ きたい」 ぼだい寺の和尚に、姫はそうお願い しました。 つづく