2016-07-06 ふしぎな鈴 童話 朝顔のエスカレーター 3 「かな、この鈴をいつまでも大切 にするのだよ」 こういうと、おとうさんは靜かに 息をひきとりました。 時間がたつにつれ、おとうさんの 体が、だんだんに冷たくなってい きました。 「とうちゃん、とうちゃん。目を あけて。ねえ、とうちゃん、おき て…」 かなはおとうさんの体にしがみつ き、体をゆすりました。 つづく