ふしぎな鈴


 朝顔エスカレーター 14


かなの家が、かなの住んでいる村
が、どんどん小さくなって、とうと
う見えなくなってしまいました。
朝顔エスカレーターは、途中止
まることなく、空にむかってどんど
んのぼっていきます。



「かなさん、つきましたよ」
その声で、かなははっとわれにか
えりました。
ついた所は、広い野原のまんなか
でした。
たんぽぽやすみれやれんげの花が、
野原一面に咲いています。


      つづく