ふしぎな鈴


 朝顔エスカレーター 13


かなはぽかーんとして、朝顔の花
を見ていました。
「かなさん、私の体にしっかりつ
かまりなさい。これから良い所へ
案内しますから」
どこからか、また声が聞こえてき
ました。



かなは、おそるおそる朝顔のつる
につかまりました。
すると、どうでしょう。
朝顔のつるが、するすると動き出
したのです。
まるでエスカレーターに乗ってい
るような感じでした。


       つづく