ふしぎな鈴


  校長先生と桜の鈴 1


それから何カ月か過ぎました。
かなは一年生になりました。
かなの小学校へ、長いひげの校長
先生がふにんしてきました。
小柄な色黒の先生でした。
先生のひとみは温かく、いつもき
らきらと輝いていました。



かなは校長先生が大好きでした。
かなだけでなく、こどもたちはみ
んな校長先生が好きだったのです。        
校長先生は、毎朝校門の前にたっ
て、こどもたちを迎えます。


      つづく